シリウスになった日

上田現ちゃんの告別式に行ってまいりました。

11時からとあったけど、前日夜から寝付けなくて朝も目覚ましより
全然早く目が覚めてしまって、予定より早く家を出て10時半前に到着。
駅前の『上田家』の看板に、会場のでっかい『故　上田　現　葬儀式場』の看板、
ファン用の献花台祭壇の現ちゃんの写真のいい笑顔で、
メッセージカードを書きながら泣き。
まじまじと写真の笑顔を見ても、まだ全然理解してない部分があって。
半ば呆然としながら、ファン用に仕切られた場所で待機。
思いっきり日陰で、ストーブの近くで待てて良かった。
防寒対策は一応していったのだけど。

あと、流石ファンが30代。
ほぼ皆様喪服でした。クロは真っ黒私服。
だってスカートじゃ寒くて待てん！と思って。
駄目ファンで申し訳ない、現ちゃん　orz

クロは最前列近くで待つことが出来、其処と中ほどの壁にモニターを設置。
式前まで京都の高台寺でのライブから『北京の蝶』『１日の終わりに』『腹踊り』を
ループで流していて、丁度移動した時に北京の蝶を流し始めて、周りは皆涙。

【貴方がいつか　いなくなって
僕もいつか　消えちゃうんだろうけど】

こんな部分からスタートされたら泣くだろう！！
緊張しすぎで気持ち悪くなるが、しっかりと歌う現ちゃんを目に焼きつけ。
何度かのループ中、スピーカーからは式開始のアナウンス。
モニターでは『腹踊り』の曲中。
腹踊りスタートかよ！と泣き笑い。
その頃には関係者も会場に入りきらず、ファンと対峙するように長蛇の列。
ＴＨＥ　ＢＯＯＭのＹＡＭＡさんと栃木さん（相変わらずかっこよかった）が居て
スカパラのオッキー、ＧＡＭＯさんが到着。
何時ものサングラス姿だけど、堪えてる様なＧＡＭＯさんにつられて涙。
モニターが会場内に切り替わって読経。
弔辞は、沢山プロデュースした中から特に思い入れのある、と紹介された
元ちとせ。そこで弔辞の後に『ワダツミの木』
周りからすすり泣きの声が。
元ちとせもぼろぼろだったけど、頑張って精一杯歌っていた。
次に故人の在籍していたバンド、レピッシュのメンバー様より
弔辞と演奏を頂戴いたします、と紹介された途端周り号泣。
（胸いっぱいだったので、うろ覚えです。ご了承を。）
恭一『レピッシュのリーダー、杉本恭一です。
今日ばかりはふざけてないで、びしっと決めようと思って
tatsuに“恭一君顔がこわばってるけん”言われて。
現ちゃんの残した曲は、俺たちや現ちゃんの好きなミュージシャン達で
形にして、上田現のアルバムを作る事を約束する！
今日は雪好も来とるけんね。』
はぁぁぁぁ！ユッキー！と思ってると、現ちゃんの遺影にお辞儀した時
ゴッとマイクに額をぶつけるユッキーに乾杯。
雪好『今まで上田現と呼んでましたが、今日は現ちゃんと呼びます。』
大学休学時代に初めて出会って、変な人だなぁと思ったと。
『此処に来ている人の中では、一番付き合いが古いと思います。
唯一無二の親友になりました。』
tatsu『現ちゃん、ありがとうございました。また会える日を楽しみにしてます。』
最後は30人位で看取ったらしく、
マグミ『最後の三日間は、ほとんど昏睡状態で声が出ないのに、誰か来ると
手を振ったり目をカッと見開いたり。最後の一分一秒まで生きようとした。
現ちゃんは今までどんなにかっこつけつもかっこ悪かったのに、最高にかっこいい
死に様でした。
現ちゃんの好きな桜はまだ満開じゃないけど、マイクスタンドにも桜をつけたし
上から早い花見は出来たね。』
現ちゃんが一番好きだった曲をやります、と各自スタンバイ。
ユッキーはドラムセットは流石に用意できないので、タンバリン。
ひ、久しぶりの雪好のリズム・・・！（涙）
四人でハーメルン演奏。ファン号泣。関係者も目頭抑える人続出。
マグミは意外な程、ライブ並みにしっかり歌ってた。
凄くいいハーメルンだった。思えば去年のＡＸでも、一番いい歌声がハーメルンだった。
でもね、

【月が昇れば　丘にのぼろう】　で、昔マグミが冬の稲妻で歌った
【月が昇れば　岡本太郎】　が刷り込まれていて、そこに来たら
１人思い出し笑いじゃないか！どうしてくれよう。

演奏終了後、親族から順に御焼香。
関係者も多いので、結構時間がかかって終了。
その後準備して出棺かな？と思っていたら、なんとファンも御焼香が。
喪服を着てこなかった事を猛反省。
モニターで見てた会場に入ると、なんだか真っ直ぐ現ちゃんの笑顔が見れず、
並んだショルキーやギターサックス、真っ赤な祭壇とかを断片的に見て
マグミのザビエルゲーハーから、さっと目をそらせてみたり。
メンバー側に並んでたので、御焼香まえに挨拶。
挨拶してくれて、恭一はこちらをぐっと見て憔悴した感じ。
マグミはサングラスで表情が解らないけど、しっかりしていた感じ。
やっと現ちゃんに向かい合うも、棺に現実感が伴わず。
ただ現ちゃんと繰り返しつぶやいて、親族にご挨拶。
奥様は真っ赤な目で、きちんと挨拶してくれた。
こちらそこ、ファンにも御焼香までさせてくれて、本当にありがとうございます。
綺麗でいい奥様を持って、幸せ者ー！逝くのが早すぎだぞー！と退出しようとしたら
『爆裂レインコート』が流れて、涙腺決壊。
そのままファンは裏から外に出て、お見送り希望者は国道沿いに。
初めはちゃんと並んでたけど、段々ファンの子があちこちに溜まり始めて
ちょっと残念。
現ちゃん見送るんだからさー、いい年のファンなんだからさー
一般常識的に行動しようよー、と最後の最後に残念な事に。
それでも大きな騒動にならなくて良かったけど。
予定の2時過ぎ、クラクションの音が響き出棺。
拍手で送り出され、国道なのにファンの前を通る時、徐行運転でゆっくり通ってくれた。
皆『現ちゃん！ありがとう！』と口々に叫ぶけど、クロはもうぐずぐずで
情けないほど小声で『げ、現ちゃん、ありがとう』と繰り返しつぶやくので精一杯。
不思議そうな顔で此方を見てる現ちゃんのお嬢さんと、うつむいてるマグミが印象的だった。

離れ難くて、また会場に戻ってみる。



ファン用の献花台。クロが見たときより圧倒的に花が増えてて、トラッキーまで。
モニターがあった壁には、現ちゃんのアー写やＡＸ等のライブ写真が。
受付台等、撤収が始まっていたけど、皆名残惜しく写真や看板を眺めてる。
そこに『Ｈａｐｐｙ　Ｂｉｒｔｈｄａｙ』が流れていた。
最後まで泣かせて、呆然としたまま帰宅。


昨日今日ばかりは２ちゃんのレピ板に張り付き。
また皆泣かせるんだなこれが。

＞669 伝説の名無しさん：2008/03/13(木) 13:25:40 
＞マグミは、告別式だってのに、ﾊｰﾒﾙﾝの最後に「ﾌｨｰ！！！！」っていつも通り言ってて、
＞それが余りにも馬鹿で、
＞馬鹿だけどいつも通りでマグミらしかった。

確かに（泣笑）

ＡＮＮ携帯サイトより 　載せてくれた人、ありがとう(ノД`)

「この病気に勝って生きていこうと前向きに闘ってきました。
『僕は考えられないような逆転ホームランをたくさん見てきたんだから、
闘って、闘って最後まで闘う姿を見ていてくれ』って。
そして家族が見守る中お家で最後のときを迎えました。
夕日がきれいな時でした。
現が残した言葉を言わせてください。
『僕はシリウスになるよ。
　シリウスは夜空を瞬く星の中で一番美しくて
　明るく輝く星なんだ。
　いつもどこからでも見えているからいつも一緒にいられるよ』
どうか皆さん、空を見上げたときには現を感じてください。
現を愛してくださってありがとうございます。
現は幸せです。
ありがとうございます。」

こ、このロマンチストジジィ！・・・・(ノД`)(ノД`)(ノД`)

3月9日、サンキューの日に旅立った現ちゃんを
ずっとずっと忘れない。
唄は残ったから。マグミや恭一やtatsuや雪好が歌い続けてくれるだろうから。
４人のハーメルンを聞きながら、もう現ちゃんのコーラスもアコーディオンも無いけれど
それでもこれからも唄は残るんだ、と思った。
私達はまだ地上から現ちゃんの曲を聴いて、いつかそちらに行った時に
ライブで沢山唄ってくれたら嬉しい。

きっと高い所大好きな人だから、痛いのも苦しいのも開放された今頃
ビールと煙草とスポーツ新聞片手に、ふらっと行きたい所に行って
歌ってるのかなぁと思ってます。

おやすみ現ちゃん。
でもね、普通にそこら辺をひょこひょこ歩いてる気がする。
ちょっと遠いとこに行ってるぜ、って感じ。また、あえる日を。